法律はその国の国民がよりよく円滑に社会活動を営むため、一言一句決められて構成されています。
立法する立場の人間が発せられた言葉もすべからく活字になります。その言葉「安心、安全の大会」が証明できるかその『真偽』を確かめてみました。
安全:物事が損傷・損害・危害を受けない、または受ける心配のないこと。物理的な意味合い
安心:物事が安全・完全で、人に不安を感じさせないこと。感情的な意味合い
安心安全とは:安全上の対策・体制があった上で一人一人がその事象・物事に対して特に不安を感じない統一の認識・見解があること。
要件:安全から安心に至るまではある程度の時間が必要
ではそれぞれ分けて考えると
現在、安全でしょうか?
- ✔ 緊急事態宣言が発出されている 5/30解除予定
- ✔ 200人のスポーツドクターは予定より多かった、で? 未確定
- ✔ アスリートにワクチンを優先接種する考えは 未確定
- ✔ 約10万人とも言われる海外からのアスリート・大会関係者に対する入国・行動の対応策 未確定
- ✔ 観客は入れるのか、それとも無観客か 未確定
具体的プランが出来上がってない
総じて安全でないため『偽』です。
現在、安心でしょうか?
要件が満たされていないので安心ではない。『偽』です。
では逆算していつまでに安全を担保できれば安心でしょうか?
- ことわざ部門「人の噂も七十五日」75日前までに安全策を確定
- 心理学部門「スリーパー効果*」(徐々に洗脳していく理論)を狙って9週間(63日)前までに安全策を確定
- オカルト部門 突然新型コロナウィルスが消滅するような、不安が安心に逆転するような奇跡的で衝撃的なイベントが五輪前に起こる可能性
は時間切れ、に関して数日の猶予がある可能性は残るが、は現実的に再現が困難、発動日、発動するのか不明。
不安>安心となり、『偽』です。
解: 「安心、安全の大会」には合理性がありません。『偽』です。
すみません。期待通りの解です。
安心は言い換えれば精神論です。それに安全という客観視できる単語を組み合わせる事で、あたかも「完全な、完璧な」というニュアンスを与えてしまう単語になります。そこで分けて考えたらどうだろうという考察内容です。
今回は言葉に惑わされないよう注意喚起を含めて書いています。亞流は以前「スピード感を持って」という言葉に対し不快感を抱いていました。言葉一言一句を気にする立法する立場の人がなぜ「迅速に、早急に、即座に」という言葉を使わないのか、結局、意味合いが違うからです。直訳すると「早く感じるを持つ」すなわち「早くやるようにする」という希望的観測で決して「迅速に、早急に、即座に」とは似て非なる言葉だからです。
ポジティブ(浮揚的)な物事にあたる場合は、そのような言葉を使っても構わないと思いますが、問題解決(トラブルシュート)するために使う言葉は出来るだけ分かりやすく、誤解されにくい言い方の方が適切かと思います。なので、亞流にとっては今のみどりの都知事もダメな部類です。
今回は細かい所を書いてみましたが、初動には大枠・方針が大事です。「復興五輪」→「コロナに打ち勝った証としての大会」→「安心、安全の大会」コロコロ変わっていいはずがありません。そこが稚拙だと上手くいく事も、何かあるごとに混乱をきたしてスムーズにいきません。目的を達成するために方針すらも変えてしまう。結果があるにも関わらず方針がないため検証・工程があやふやという逆も当然発生する。法律になければ本末転倒・論理破綻、何をやってもいいという前・現政府の常套手段です。
コロナ禍の対応と同様に
問題をその場しのぎの案で対策して、さらに問題が発生する「問題の連鎖」が発生し
1日1日と五輪が近づくにつれて開催そのものを懐疑的、中止として見る人々が増えていく道筋に乗っかってしまったと感じます。